トンネル人生ト ン ネ ル 人 生 無限にのびたトンネルのかすかな一点の灯 遠い遠いはるかな屈折の多い僕のトンネルよ トンネルのすすけ汚れた細いトンネルの闇にうもれて トンネルを這いトンネルで語りトンネルで祈りトンネルで誓う はいすがって小さな命が虫けら同然の僕の命が蠢いている 虫けらが灯りをめざして進むように黒い1匹の蟻が地底の 迷路を細々と歩くような僕の黒いトンネルよ トンネルの中の闇よ 冷え冷えとして冷酷無比な人生の闇よ トンネルの中で叫び泣き負け犬が遠吠えするような 長いトンネルを進む僕の姿は哀れなり 道という道はあれど人生という道ほど苦悩の道はない トンネルの闇の中にうもれ倒れようと僕はまた 起き上がりトンネルの一条の光をめざして生きていく 青い地平線の彼方に続くトンネルの太陽まぶしき花園に 幸福を探しながら一匹の人間的苦悩を去るために あてのないトンネルの闇の中で人は今日も生きている 人生は長い闇のトンネルだ 人は苦悩うずまく人生のトンネルの闇の中で泣き叫び ながら生きそして死んでしまうのだ すすけ汚れたトンネルの闇の中で人はみないずれは 消滅してしまうのだ |